小論文と作文

 看護学校入試の願書提出期限が近づいてきた。
受験対策として、各科目の実力は身に付いたでしょうか?
受験生にとって入試科目の勉強は日々努力を継続していけば、十分合格ラインには到達するが、難関は小論文である。小論文を課す学校も増えているし、社会人入試はほとんど小論文が合否を分ける。
小論文は作文とは全く異質のものであり、受験生の誤解も多いのでここでそのコツの一部を紹介しておく。
 作文は、そのテーマに関する、個人の内面的感想文であり、感じるままに文章を作成すればよい。それが読み手の共感を得る内容であれば、作文としては及第点であろう。しかし、小論文となると、そのテーマに関して主張すべき論点を、論理的に展開説明し、読み手を納得させる内容でなければならない。論理的飛躍や論理のすり替えあるいは単なる感想では論文とはいえない。もちろん課題のテーマが何かは、試験が始まるまで分からない。これが事前学習の難しいところである。
ではその対策は?
 看護学校の小論文はテーマ型であり、課題文型やデータ型はほとんどない。
テーマ型とは、与えられたテーマについて自分自身の主張を明確に述べ、その主張の正しさの根拠(理由や具体例)を示しながら読み手を納得させる文章が小論文なのである。
 即ち、小論文は、

①自分自身の主張が明確に、断定的に書かれている。
②その主張が正しいという根拠をいくつかの観点から論理的に説明されている。

の2点が必須である。逆に、小論文とは自分の主張とその根拠を記述した文章ともいえる。

その為、出題されたテーマについて、まず自分自身の主張しようする論点を整理し、主張が正しいという
根拠をどのように証明するかに十分な時間を使って段落構成をしたうえで論文を作成することが必要である。
 テーマに関する自分の主張する論点の発想は、日頃、社会的に起こる様々な問題について、自分なりにその問題についての本質を考える習慣を持っていることで養われる。その本質を考える上で、感情的・心情的な判断ではなく論理の筋道をはっきりさせる努力がされてきたかどうかであり、ある意味で受験生の人間性そのものが現れる。試験はほぼ1カ月後に迫ってきた。小論文の入試がある学校を受験する人は、今からでもそのような観点で様々な事象を考える訓練をしておくことを勧める。(T・M記)


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